スリアワン氏はリッツ・カールトンに警告文を送った。

「これは契約違反に当たる」

咎めるスリアワン氏のもとに、リッツ・カールトンから返事が届いた。

「我々は何ら契約に違反していない。これにご不満なら、どうぞ裁判を起こしてください」

その答えがスリアワン氏の決意を固めさせた。ここにマリオットとリッツ・カールトンを相手どった争いの火蓋が切って落とされた。

(西川みこ=編集協力 ライヴ・アート=図版作成)