【Eさん】僕は人材サービスの会社で採用の仕事をしています。実は社会人3年目。1社目の会社も同業で、営業をやっていたのですが、採用の仕事がしたかったのと、仕事がきつくて転職しました。早朝や土日にリストをつくり、1日100件電話をするのですが、達成できないと、夜になっても、誰もいない会社に電話をかけ続けなくてはいけない。もはや罰ゲームのようで……2年目に転職しました。
【中原】入社後、誰に仕事を教わりましたか? メンターなどはいましたか?
【Aさん】一応、20歳上の人がトレーナーとしてついています。
【中原】20歳上って? 40代ですね。
【Aさん】そうです。でもやっている仕事も全く違うし、部署も違うので、トレーナーとは名ばかりで。実際にわからないことがあるときは、近くの先輩に聞いています。
【中原】名ばかり管理職ならぬ、名ばかりトレーナーですか。
【Bさん】うちの会社にはメンター制度があります。本来は、毎週面談をして、いろんな相談をするのだと思うのですが、私のメンターさんは別の部署の7年目の方で、なにを聞いても、「ごめん、わからないから、あの人に聞いて」ということになり、結局年の近い同じチームの先輩に聞いていました。
【中原】こちらは名ばかりメンター。
【Cさん】うちは新人1人につき1人インストラクターが必ずついています。私のインストラクターは4歳年上の先輩で、席も隣で常に一緒。私が電話している声もすべて拾っています。
【中原】横で聞いているんですね。
【Cさん】いえ、私の電話だけイヤホンがついていて、常に先輩が聞いているのです。私が困った声を出すと、耳元ですかさず指示をいただけます。逆に、変なことを言うと、電話を置いた後に「今の言い方は法律ギリギリだから気をつけて」などと絞られます。
【中原】インストラクターは1年間つくんですか?
【Cさん】はい。1年間びっちりつきます。次の年は、また新人のところにイヤホンがカチッと(笑)。
【中原】Dさんは在宅勤務ですが、どうやって仕事を教わっているのですか?
【Dさん】チームで私と同じ商品の営業をやっているバディの先輩やチームメンバーに電話で聞いています。
【中原】わからないときは、自分から積極的に聞くしかないというわけですね。