──日本独自のコンテンツも制作するのか。
イエス。日本のユーザーが、日本で制作されるコンテンツを愛していることは理解している。同時に、日本のコンテンツを世界に発信していく役目も果たしたいと考えている。つまり、日本向けに作ったコンテンツを、グローバルにも展開していく。世界中の会員が、自由に日本のコンテンツを楽しむことができるようになる。
──フジテレビと人気番組『テラスハウス』などの独占配信を発表した。
フジテレビのような大手だけでなく、映画スタジオや中小の制作会社、個人のフリーランスまで、幅広い人たちと話を進めている。
──既存のテレビ局などはいわゆる競合になるのではないか。
我々が競争相手と考えるのは、ユーザーを取り囲むあらゆる娯楽だ。それはSNSかもしれないし、雑誌やゲームかもしれない。テレビ局は、動画という意味では同じカテゴリーなので、パートナーにもなりうる。
──ネットフリックスの魅力を日本のユーザーにどうやって伝えるのか。
まずは私たちのサービスに興味を持ってくれているコアユーザーとなりうる人たちに、我々のサービスを理解してもらいたい。そこから、より多くの人に伝えていけると考えている。
Greg Peters(グレッグ・ピーターズ)
1970年生まれ。イェール大学で物理学、天文学の学位を取得。マクロビジョン・ソリューションズ(現ロヴィ・コーポレーション)などを経て、2008年Netflix入社。本社最高ストリーミング&パートナーシップ責任者を兼務。