努力の仕方:なぜ「愚直に一筋」がいいか
森平茂生氏が日本未上陸のクロックスと出合ったのは、たまたま別の仕事で訪れたハワイのアパレル店だった。
「勧められるまま試着すると、とても気持ちがよくて即、購入しました。あまりに履き心地がいいので自分で売ってみたくなり、アメリカの本社に直談判にそれが縁で日本法人を立ち上げることになりました」
こうして日本上陸を果たしたクロックスは若者を中心に大ヒット。日本法人は3年で年商100億円になった。
このエピソードを、本田氏は「ミリオネアになる人は運も強い」と分析。
「一代で財をなす人は、ターニングポイントで時流に合う商材を見つけたり、機会をくれる人と出会ったりしています。もちろん運がいいだけではダメ。森平さんは、本社に直談判に行く行動力があったから運がお金へと変わった。ベースになる力があるからこそ、運を活かせるのです」
アズの松田氏は、運を引き寄せるには一貫性が欠かせないと説く。
「僕のライフワークは、フリーターを再生させること。学生時代に事業を始めたころから、一貫して訴え続けているテーマです。そのせいか最近は、フリーター関連ビジネスの話や協力者が、向こうからやってくるようになった。ブレているところにチャンスはやってきません。このテーマならあの人だ、と思われるくらい続けること。運というものは、一つのことを愚直に貫いている人のところに転がり込んでくるのです」