歪んだ考えを生み出す9つの言語のパターン

1. 無理な同一化

本来異なるXとYを、X=Yと同一化して考えている。
(例)仕事中に笑っているなんて不真面目だ。
   美人は冷たい。
   イケメンは遊んでいる。

2. 因果の飛躍

X⇒Yになると因果関係を作っている。
(例)雨の日は憂鬱になる。
   上司の声は私をいらいらさせる。

3. 隠れた前提

表面的な考えの裏に、ある思い込みや前提対象が省略されている。
(例)私は悪い子だ。
   私は仕事ができない。

4. 抽象化

対象や時期、どれぐらいかといった情報がなく、抽象化されている。
(例)彼はひどい人です。
   私は頑張った。
   私の家庭には問題がある。
   うちの家族は冷たい。

5. 歪んだ推察

大した根拠がなく、思い込んでいるか、特定の出来事から推測を膨らませている。
(例)彼女の愛は冷めてしまった。
   私は上司に嫌われている。

6. 極端な自分ルール

こうあるべき、~しなければならないという絶対ルール、定理を決め込んでいる。
(例)いつも笑顔でいるべきだ。
   人に嫌われてはいけない。
   子どもは親の言うことを聞くべきだ。

7. 可能性の否定

出来る可能性や方法を否定して、可能性の扉を閉じている。
(例)私には起業家なんてなれっこない。
   私は人を愛せない。
   私にはできそうにもない。

8. マイナスの誇張

「いつも」「みんな」「一度も」と誇張している。
(例)みんな反対している。
   いつも私は失敗する。
   私は認められたことがない。

9. 時間の停止

連続している時間軸にいるにも関わらず、確定的評価をしている。
(例)私は営業マン失格だ。
   今回マーケティングに失敗した。

このように9つの言語パターンで、人は前述した「省略・歪曲・一般化」をしていくのです。

それでは、先ほどのAさんの悩みに当てはめていきましょう。