時間の効率化を阻む「根本的な心理要因」
▼人によって「問題」は違う
時間活用・管理の問題は結果的に「残業が多くなる」「寝不足になる」「やりたいことに時間が使えない」など似通った内容ですが、根本原因はそれぞれ異なります。
たとえば、次のような例です。
・忙しいのに仕事を断れない
・常に完璧を目指して時間がかかる
・失敗が怖いので、念入りにチェック
・気が重い仕事はいつも先延ばし
・探し物や雑談で時間を無駄遣い
・人に任せることができない
・いつも場当たり的に仕事をしている
・突発事項に振りまわされている など
ではどのような分類があるのか、今回9つのタイプに分類してみました。あなたの状況に合わせて読んでみてください。
▼時間を効率的に使えない「9つのタイプ」
時間を効率的に使う人、非効率に陥ってしまう人を分析し、思考・行動習慣を類型化したものが次の9つのタイプです。
複数要因が当てはまる場合がほとんどですが、原因が分かれば対処策も明確になります。あなたの時間活用の効率を阻む原因は何でしょうか?
今回はその9つのタイプと引き起こす現象をご紹介します。
1. 完璧主義
[特徴]
どんなことでも全力投球。妥協できないために、取捨選択、強弱がつけられない。結果的に本人が苦しむだけでなく、このタイプが上司の場合、部下も迷惑をこうむることが多々ある。
[問題]
・過剰品質の仕事をする
・仕事に強弱がつけられない
・ストレスと時間がかかる
2. 心配性
[特徴]
先々の心配をしすぎて、過剰なチェックをしたり、準備に時間がかかる。
[問題]
・チェックやリスク対策に時間がかかる
・1つのことに集中できない
・周囲にも余計な時間を使わせる
3. いい人
[特徴]
上司や同僚からの依頼に対してNOと言えず、抱え込んでしまう。
[問題]
・自分の残業がどんどん増える
・大切な仕事が後回しになる
・突発事項で1日振りまわされ、ゆとりがない