――結局、僕はスペシャリストとゼネラリストのどちらを目指すのか、という問題ですよね。

実は“ゼネラリスト”というのは、日本を除けば、世界のどこの国にも存在しない概念です。

プロ野球に例えてみればわかります。楽天の星野監督がマー君を呼んで「おまえはピッチャーとしては日本で最高だが、来年はちょっとショートにチャレンジしてみるか?」などと、言ったことがあると思いますか?

そんなことはありえないでしょう。厳しい競争に晒されている世界では、「ゼネラリストで人材を育成しよう」というような悠長なことを言っていられるはずがないのです。大学は学業の成績を評価される場所です。でも成績優秀だった人が、社会人になって営業ができるとは限りません。勉強よりスポーツが得意な人のほうが、営業成績はよかったりします。企業は、自分の好きな分野、得意な分野で頑張って成果をあげた人が評価される場所です。そのほうが企業にとっても本人にとってもいいと思います。

(構成=八村晃代 撮影=市来朋久)
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