――もとは営業部にいたんですけど、「こんな商品があったらいいな」と軽い気持ちで企画を出したらヒット商品になって、商品企画に抜擢されたんです。それまではよかったんですが、その後は鳴かず飛ばず……。期待に応えられないのが辛いんです。

“柳の下に2匹目のドジョウはいない”と言いますからね。アイデアって、思い詰めるほど出なくなるものですよ。一生ヒットが出せない人もいっぱいいるのですから、まずは「僕は一発当てたのだから幸せなほうだ」と思わないと。

――たしかに、そう考えたら少しは気が楽になりますね。

次に、脳を時には「遊ばせる」ことを考えましょう。Googleが「勤務時間の20%は通常の仕事を離れて、自分のやりたいことに取り組んでよい」という独自の勤務制度を導入しているのは有名ですね。これも、脳を遊ばせる工夫の一つです。

(構成=八村晃代 撮影=市来朋久)
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