全国から学生を集め、受験地図に異変も

立命館大の高校別合格者数ランキングには京都の高校が少ない。西京は合格者が27人増えて152人となり、前年のベスト20圏外から16位にランクインしたが、前年4位だった嵯峨野は10人減って169人で12位、かつてはランキング上位の常連校だった洛南と京都成章も、前者が22人減で120人、後者が3人減の127人となり、ともにベスト20圏外となった。

京都の高校の合格者が減る一方、増えているのは大阪の高校だ。豊中は前年を68人上回る209人となり、前年の13位から6位に上がった。春日丘は昨年と同じ7位だが合格者は46人増で207人。関西大倉は23人増の177人で前年の10位から8位になった。昨年はベスト20圏外だった高校も多く、9位の寝屋川(58人増)、15位の清風(41人増)、20位の天王寺(66人増)といずれの高校も合格者を大幅に増やしている。

立命館大の合格者が増えている大阪の高校の内、寝屋川と春日丘を除く府立校は進学に特化した文理学科を持つ進学指導特色校であり、今春、最初の卒業生が出た影響が考えられる。さらに、前述の通り経営と政策科の2学部が大阪いばらきキャンパスに移転する効果も後押ししているようだ。

関関同立の中で立命館大は、2府4県(京都府、大阪府、滋賀県、兵庫県、奈良県、和歌山県)からの合格者の割合が最も低い、全国から広く学生を集める「全国型」の大学だ。しかし、滋賀、京都、大阪にキャンパスを有することにより利便性が高まり、近畿圏の広い範囲から受験生が集まるようになると、立命館大の合格校の受験地図が変わるかもしれない。

(浮田輝雄=撮影)
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