キャンパス移転で志願者増加

立命館大の今春の志願者数は8万6935人。増加数4298人は関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)の中でもっとも増え幅が大きかった。志願者が前年を下回ったのは、399人減って7145人となった生命科学部、236人減で2158人の薬学部、77人減で6610人の法学部など13学部中、5学部だった。

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「立命館大学合格高校ランキング」
私立大と一部の国公立大は大学公表のデータ。合格者数を公表していない国公立大については高校発表のデータを使用、大学通信とサンデー毎日の共同調査。(協力/大学通信)

志願者が最も増えたのは、前年を1548人上回って8194人になった経営学部。以下、818人増で10237人の産業社会学部、662人増で11233人の文学部、338人増で2638人の国際関係学部など8学部だった。

経営学部の志願者が1500人以上増えたのは、キャンパス移転の効果が大きいようだ。立命館大は15年4月に大阪府茨木市に大阪いばらきキャンパスを開設し、経営学部と政策科学部が移転する。大阪の都心部にあり交通アクセスが良好なキャンパスは通学圏が広く、広域からの出願が見込まれているが、ひと足早くその効果が表れたようだ。

今春の入学者が旧キャンパスで学ぶのは1年間だけで、2年次以降、新キャンパスに通えるようになるために志願者が増えたとみられる。2学部ともに志願者が増えているが、特に滋賀県草津市のびわこ・くさつキャンパスから都心部へ移転する経営学部で効果が大きかったようだ。ちなみに、京都市内の衣笠キャンパスから移転する政策科学部は、都心部から都心部への移転ということもあり、志願者数は24人増の3446人だった。

今春の高校別合格者数ランキングを見ると、トップは前年を26人上回り302人となった膳所。同校は12年まで17年連続でトップを続けてきたが、昨年は茨木に抜かれ2位だった。茨木は前年から55人減の221人で2位に下がった。びわこ・くさつキャンパスがある立命館大は、膳所以外にも5位に214人(4人減)の彦根東、10位に174人(19人増)の石山、12位に169人(43人増)の守山といった滋賀の高校3校がランクインしている。

3位は53人増で217人になった四條畷で、前年の6位から順位を上げた。同校は京都大や大阪大、北海道大などの難関国立大の合格者も増加傾向にある。4位の奈良も合格者を59人と大きく伸ばして215人となり、昨年の8位から順位を上げた。彦根東の合格者数はほぼ前年並みながら、四条畷と奈良の合格者増の影響で3位から5位に順位を下げている。