奈良県の郡山と畝傍のトップ争い

今春の関西大の志願者数は8万4248人。前年に6773人の大幅増となった反動で2505人減少したが、関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)では立命館大に次ぐ志願者数だ。学部別の出願状況を見ると、最も志願者の減少幅が大きかったのは、1800人減って3514人になった政策創造学部。次いで1310人減で5905人の法学部だった。その他の学部では450人減って9864人の社会学部や442人減で10073人の文学部など文系学部の減少が目立つ。

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「関西大学合格高校ランキング」
私立大と一部の国公立大は大学公表のデータ。合格者数を公表していない国公立大については高校発表のデータを使用、大学通信とサンデー毎日の共同調査。(協力/大学通信)

理工系ではシステム理工学部だけが199人減で8735人になった。逆に志願者が大きく増えたのは、433人増で6232人になった総合情報学部や431人増で5191人の環境都市工学部などがある。関西大は全13学部のうち半数以上の7学部で志願者が増えている。大学全体の志願者は減少したが、受験生の注目度は高かったようだ。

関西大の高校別合格者数ランキングは、昨年3位だった奈良県の郡山が合格者を64人増やして253人となり、2年ぶりの1位になった。奈良県の公立校では奈良や畝傍に次ぐ進学校で、今春の難関大合格実績は、京都大1人、大阪大17人、神戸大20人などの国立大に加え、私立大も同志社大123人、立命館大144人、関西学院大54人などとなっている。

かつての関西大合格者ランキングは大阪の清風がトップを続けてきたが、08年以降、流れが変わり、奈良県の郡山と畝傍がトップを争っている。その畝傍の合格者は215人で30人増えたが、順位は昨年と同じ4位。奈良県の高校では、奈良の合格者が66人増で203人となり、昨年の12位から5位に順位を大きく上げた。