ぐんと高まる家族の節電意識
とはいえ、スマートハウス導入の意義は小さくありません。なぜなら、今現在使われている、もしくは創られている電力量がHEMSのモニターに表示されることで、家族全員の電力使用の意識が変わるからです。節電の意識が高まり、家族全体が早起きになるなど消費電力を少なくする生活行動になるのです。電気代が安い時間帯に家事を片付けてしまおう、といった発想も出てきます。
お子さんがいる家庭なら、石油や石炭などで二酸化炭素を多く排出するのではなく、環境負荷の小さい再生可能エネルギーの利点を親子で実体験しながら教育できます。
家電・住宅・自動車の各メーカーに加え、国も推進に積極的なスマートハウス。今後さらにその技術が進化すれば、省エネや発電の効率が上がると思われますが、現状は「元を取る」というより、より大きな視野視点で捉えるべきだと思います。
大手プレハブメーカーでインテリアコーディネート、商品企画部などを経てフリーに。オールアバウトや家電専門誌などで幅広く活躍。