逆上がりをクリアして自信をつける

勉強以外の部分で自信をつけさせることが、「大丈夫、自分ならできる」と信じられる、強いメンタルにつながる場合もあります。

大学入試と違い、中学入試では多くの子供が「試験」というものに慣れていません。そのため、本番ではプレッシャーで力を出しきれず、実力はあるのに失敗してしまう子が多い。つまり、最後には自信の有無が合否を左右するといえるでしょう。

てっとり早く自信をつけさせる方法として、生徒さんにおすすめしているのが、逆上がりや自転車、「50メートル泳ぐ」など、“やり残し”に取り組むこと。

「クラスで自分だけできない」ことについて、子供は親が考えている以上に劣等感を覚えています。こうしたことを、親がサポートしてクリアしてやってください。

ちょっとしたことでも心に引っかかっていたことがなくなると、スッと気持ちが軽くなり、勉強もはかどるようになります。厄介な案件が片付くと、ほかの仕事もスムーズに進みだす……というのは、大人でも経験があることではないでしょうか。これだけで直接得点が上がるわけではありませんが、自信は本番での何より頼れる底力です。

(麻布個人指導会 前中映先生)

あえてテレビを見せる

直前期の気分転換としておすすめなのが、実はテレビ。テレビを見ているときは、完全に受け身になれるので、頭のスイッチをオフにして休むことができます。もちろん、バラエティー番組などを見せると、「完全なお休み」になってしまい、その後の仕切り直しも大変です。意識を勉強に向けるのに苦労することも。

しかし、時事ニュースや天気予報などであれば、短時間で知識も蓄えられる良い学習教材になります。子供に教えておきたい世界のニュースや、気象情報など、親の目線で番組を5~10分に録画し、小出しにして見せてやるといいでしょう。

社会や理科は、番組で見たものが出題されれば、そのまま得点がアップします。ニュースを解説する番組や、歴史・旅行に関する番組、科学の実験番組などもおすすめです。

(プライム・ミッション・ゼミ 早瀬律子氏)