これは外資系だからではなく、おそらく他の会社も同じではないだろうか。部下の仕事の進捗状況がわからないと、上司は部下の退社時間が早いのを不安に思うものだ。自分の仕事を「見える化」して周囲の不安を取り除けば、まわりの協力も得やすいはずだ。
最後にとっておきのコツを伝授しよう。それは無理をしないことだ。私もときには疲れが溜まり、布団から出たくなくなる朝がある。そこで過度な無理をすると朝シフトが苦痛になり、長続きしない。疲れを感じたら、たまには朝寝坊をしてギリギリに出社する。それくらいの心のゆとりは必要だ。
朝シフトはそれ自体が目的でなく、幸せな人生を生きるための手段にすぎない。そう考えれば、肩の力を抜いて朝生活を楽しめるのではないだろうか。
1962年生まれ。慶應義塾大学卒業後、日本IBM入社。ソフトウェア事業部シニアマーケティングマネージャーなどを務める。本業の傍ら朝時間を戦略的に活用して、ビジネス書籍の出版、ブログの執筆を行う一方、早朝勉強会「朝カフェ次世代研究会」を主宰。写真の個展開催や合唱団の運営など幅広いライフワークも実現。著書は『残業3時間を朝30分で片づける仕事術』ほか。