失敗しても、下を向いてはいられません。谷田さんが、次の戦いに前向きに向かうためのヒントをくれました。(2020年11月23日レター)

タニタは、これまでさまざまな新機軸の事業を打ち出してきた。それらを経験していくうち、成功する新規事業と失敗する新規事業のパターンが見えてきた。振り返ると、結局は「人間力」に行き着く。

第1回でも触れたが、私の立場からすれば、誰に任せるかで、事業の行く末が決まってしまう。もちろん、事業計画やプロジェクトやコンセプトの良し悪しも成否を決める要素ではあるが、第一には、任せた人がゴールイメージを持ってポジティブにガンガン進め、あるいは失敗にめげず自分から動けるタイプなら、だいたいの場合は成功してきたし、今後もそうなるだろう。

(構成=内山賢一)