成果を出し続ける人の最後のステージは、経営トップです。トップに立つべき人とは、どういう資質を持った人でしょうか。(2020年10月26日レター)

日本の企業では、何人かをリーダーに任命して、向き不向きでふるいにかけられることが多い。このしくみは、実はよくできている。リーダーになってみると、リーダーに何が求められるかがよくわかる。努力していく中で、副官に向く人、トップに向く人にわかれていく。では、トップに向くのはどんな人物か。トップになるには、どんな資質が必要とされるのか。

会社の成長は社長の器で決まる、と言われるが、正直に言うと違和感がある。トップの能力とは関係なく、大きくなる会社もあるからだ。「じゃあ、自分も(トップとして)適当にやっていればいいや」とは、当然ならない。あくまでも私見だが、トップに元気がなくなると、会社も元気がなくなる。上に立つ者は、太陽のような存在でなければならない。いつも高いエネルギーを放って、周囲に火をつけていくようなパワーの持ち主だ。

(構成=内山賢一)