リーダーに求められる役割が、どんどん変わっています。新浪さんは、今までの自分のやり方ではうまくいかないと感じ、スタンスを変える努力をしているそうです。(2021年4月26日レター)

リーダーの仕事には、自分で担うべきものと、誰かに任せるべきものがあります。リーダー自身が率先して進めるべきなのは、事業を超えたような、たとえば、社員が意欲的に仕事に取り組めるようモチベーションを高めるためのプロジェクトです。それ以外は、任せるべきです。

かつての上司とは、「情報を握っている人間」でした。部下からの「報・連・相」によって情報を集約しチームを管理する――。でも、今は違う。役職に関係なくすべてのメンバーがメールなどを通じて簡単に情報を共有できてしまいますし、そもそも会社やチームが大きくなるほど、タイムリーにブリーフィングを受けるべきではありますが、すべての情報を集めて把握するのは、無理な話です。では、上司は何のために存在するのか。それは、会社やチームメイトそれぞれのモチベーションを多様に発揮させることです。時代とともに、「情報管理マネジメント」から「モチベーションマネジメント」へと役割が大きく変わったのです。

(構成=梅澤聡)