余命宣告された時、人は残された時間で何をすればいいのか。愛媛県松山市にある在宅医療を専門とする「たんぽぽクリニック」の医師・永井康徳さんは「人生最期の時間の過ごし方やどうしてもやりたいことは人それぞれ。その望みを叶えた患者さんの中には、医師である自分の目を疑うほどに回復するケースもある」という――。(2回目/全3回)
※本稿は、永井康徳『後悔しないお別れのために33の大切なこと』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。
寝たきりだった母が散歩できるようになった
もうすぐ80歳になる女性の患者さんは、病院で寝たきりとなり、意識はなく、胃ろうで生きながらえている状態でした。娘さんは「病院でこのまま死を待つだけなら自宅に連れて帰りたい」と思い、主治医に相談したのです。
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