健康を保つためにはどんなことに気を付けたらいいか。心臓血管外科医の渡邊剛さんは「生活習慣病を招く食事習慣を見直したほうがいい。まずは“4つの白い粉”の取り過ぎをやめることから始めてほしい」という――。(第4回)

※本稿は、渡邊剛(著)、坂本昌也(監修)『世界一の心臓血管外科医が教える 善玉血液のつくり方』(あさ出版)の一部を再編集したものです。

塩の種類
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まず食生活の改善から始めたほうがいい

ボロボロ血管にならないための結論は、善玉血液をつくることです。その方法として、まずおすすめするのが食事の改善です。

生活習慣病の予防としてよく推奨されるのは食事と運動ですが、健康のためとはいえ運動習慣がない人がいきなり運動を始めるのは、かなりハードルが高いチャレンジです。ほとんど運動しない私でも、「善玉血液になるから明日からジョギングしましょう」といわれても、とても実行できる自信がありません。ウォーキングでさえ無理ではないかと思っています。

善玉血液をつくるために、誰でもすぐに取り組めるのは食事だと思います。食事なら、やろうと思えば次の食事から変えることができます。

また、食事の改善をおすすめするのは、血液は食事によって変わるからです。要は、悪玉血液にならないような食べ方を覚えて実践すればいいのです。

そして、大切なのは、それを習慣化することです。健康診断の結果が悪かった人が、ずっと悪玉血液だったわけではなく、善玉血液が流れていたこともあるはずです。逆に健康診断の結果が良かった人も、悪玉血液が流れたことがないという人はほとんどいないはずです。

血液の数値が悪いからといって、落ち込む必要はどこにもないのです。