世界には、100歳以上の健康的な人が多く住む「ブルーゾーン」と呼ばれる地域が5カ所存在する。そこで暮らす人々の生活習慣には、9つの共通点がある。できることから真似して、健康寿命を延ばそう。

長生きの人に共通する「9つのルール」とは

「ブルーゾーン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは世界中の老化の研究者のあいだで、いま非常にホットなトピックです。

昨年、ギリシャのクレタ島で、ブルーゾーンをテーマの一つにしたハーバード大学医学部主催の会合が開催されました。私もメンバー、ジャッジ(最新研究のプレゼンで、その審査と世の中に実装するための考察・総括を行う役割)として参加しました。そこにはアメリカ政府高官や大使も参加し、今後の医療政策に関する最先端の意見交換が行われました。この会合は本年もギリシャのコス島にて開催されます。

ブルーゾーンとは、100歳以上の長寿者が多く住む地域のことです。世界のほかの地域に比べて人々の平均寿命が長いだけでなく、健康寿命も長い。つまり100歳を超えても元気に活躍している人が、男女ともに多い地域なのです。「ブルーゾーン」の名前は、2000年代初めにベルギーの人口統計学者ミシェル・プーラン氏とイタリアの疫学者・医師ジャンニ・ペス氏が発表した論文で、長寿者の多い地域が世界地図上で青色の丸印で示されていたことに由来します。

現在、人口統計的に確認されたブルーゾーンは世界に5カ所あり、その一つが日本の沖縄です。沖縄はいま特に注目が集まる地域で、今年、私のハーバード大学医学部の研究チームで最新研究がスタートします。

沖縄以外のブルーゾーンは、次の4カ所です。

・イタリア・サルデーニャ島のバルバギア地方
・アメリカ・カリフォルニア州のロマリンダ
・中米コスタリカのニコジャ半島
・ギリシャのイカリア島

世界を旅しながら長寿について研究しているダン・ビュイトナー氏は、著書『ブルーゾーン セカンドエディション』(祥伝社)のなかで、ブルーゾーンの長寿者の暮らしを分析し、長寿のための「9つのルール」を挙げました。

①適度な運動を続ける
②食事は腹八分目にする
③植物性食品を食べる
④適度に赤ワインを飲む
⑤はっきりした目的意識を持つ
⑥人生をスローダウンする
⑦信仰心を持つ
⑧家族を最優先にする
⑨人とつながる

それぞれ詳しく解説しましょう。

まず①の運動ですが、島の生活では農作業などで体を動かす機会が多くあります。

(構成=長山清子)