自分のことがなかなか認められない人がいる。どうしたらいいのか。マインドトレーナーの田中よしこさんは「『ありのままの自分は素晴らしい』と思おうとするのは、自己肯定感が低い人にとっては難しい。まずは自己肯定感よりも先にアプローチしてほしい“力”がある」という――。

※本稿は、田中よしこ『私は私を幸せにできる 脳が作り出す「無意識の思い込み」にさよなら』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

朝起きてベッドの上で伸びをする女性
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自己肯定感が低い人は「自己効力感」を意識しよう

自己肯定感は、継続的な努力の結果として身につくものです。

なかなか身につかない……と感じている人は、まずは今の発展途中の自分に優しくしてください。そして、“自己効力感を持つ”ことから始まるアプローチをしましょう。

自己肯定感と自己効力感は何が違うの? と思いますよね。2つの違いを説明します。

自己肯定感とは、簡単に言うと「自分はこれでいいのだ」と思える気持ち。うまくいかないことがあったとしても、「それでも自分は大丈夫だ」と、自分の存在に対して大丈夫だと思えている状態です。

自己肯定感の反対語は、自己否定感。自分が好きになれない、認められずにネガティブな感情に支配されている状態を指します。

自己効力感とは、人が行動や成果を求められる状況下において、「自分は必要な行動をとって、結果を出せる」と考えられる力を言います。

「自分は達成できる」「自分には○○の能力がある」という確信があれば「自己効力感が高い」状態にあり、反対に「自分には無理だ」「自分には能力がない」と考えていれば「自己効力感が低い」状態と言えます。

「自己効力感」は未来に期待する力

自己肯定感は「自分そのものを受け入れる気持ち」なのに対して、自己効力感は「できると自分を信じられる力」。未来を期待する力、行動を変えるのに背中を押してくれる原動力になるのです。存在そのものではなく、これから“何ができるのか”というもう少し具体的な部分と未来にフォーカスする違いがあります。

どちらも大切な気持ちですが、違った視点から自分を見つめることができます。

自己肯定感が高いと、自分自身に対する自信が持てる。自己効力感が高いと、自分を励まして、私はこんなことがしたいから、もっと頑張りたいと思う力になる。

自分の存在にまるごとOKなんて出せない、素晴らしいと思うのが難しいと感じる人は、「私がこれから成し遂げたいことはなんだろうか?」と、自分にできることを探す自己効力感のアプローチから進めましょう。