<大学を卒業する男性1人に対して、女性は2人で――最新の調査が明らかにしたZ世代の驚くべき恋愛観とは?:スザンヌ・ブレーク>
結婚式で歩く美しい新郎新婦のカップル
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英国の法律事務所レイデン・ソリシターズ(Rayden Solicitors)の新たな調査で、Z世代のおよそ半数が「一夫一妻制は現代の恋愛には時代遅れ」だと考えていることがわかった。

データによると、現在18〜28歳のZ世代は、これまでの世代よりも非「一夫一妻」制の関係に対して抵抗が少ない傾向にある。特に18〜24歳の42%が「一夫一妻制は現代の恋愛において現実的な理想ではない」と考えており、若い世代の恋愛観や性の価値観が大きく変化している実態がうかがえる。

今回の調査はイギリスに住む1000人を対象に実施。全世代では約3人に1人(31%)が「一夫一妻制は現実的な理想ではない」と回答し、一夫一妻を時代遅れと考える傾向は、Z世代でより一層強いと判明した。

こうしたZ世代の恋愛観の変化は、アメリカにおける家族のあり方や社会規範、将来的な結婚率にも影響を及ぼす可能性がある。

新しい世代が「愛」や「誠実な交際」「パートナーシップ」に関する従来の前提を問い直す中で、社会の構造自体も、多様な関係のかたちを反映する方向へと変化するだろう。

こうした傾向は、家庭のあり方や経済的なライフプラン、さらには公共政策にまで、今後数十年にわたって影響を及ぼすと専門家や社会学者は指摘している。

男女間では大きな差は見られなかったが「一夫一妻制は今でも現実的な理想である」と考える人の割合は男性がやや高く、男性で69%、女性で67%だった。

加えて、多くの人が「別れたいと思いながらも関係を続けている」ことが明らかになっており、回答者の68%が「望まないまま関係を続けた経験がある」と答えている。その主な理由としては、感情的・経済的な事情が多く、19%は「同居していたため別れづらかった」と答えている。