ビジネスシーンで間違えがちな敬語は何か。ANAの元CAで研修講師の三上ナナエさんは「敬語には『尊敬語』『謙譲語』『丁寧語』の3種類があり、相手との関係性や状況によって使い分けることだ。間違えやすい敬語として『頂戴する』は『もらう』の謙譲語だから、物に対して使う言葉である」という――。

※本稿は、三上ナナエ『一生使える「敬語&ビジネスマナー」』(大和出版)の一部を再編集したものです。

笑顔で電話に出る日本人男性ビジネスマン
写真=iStock.com/mapo
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一流の人こそ敬語を重んじる

相手が間違った言葉遣いをしていたら、あなたはどう感じますか?

「ああ、なんか間違って覚えちゃったのかな」と思うくらいでしょうか。

ただ、仕事のプロフェッショナルは、まず間違った言葉遣いをしません。

なぜなら、ビジネスに関わる知識全般に抜け漏れがないからです。

一流と言われる人は、常に相手を大切にし、あらゆることに対して動じず、信頼のある印象です。そんな印象を、言葉遣いのせいで損なったら「そんなことでもったいない」と無意識レベルで理解しているのだと感じます。

そう言われると、話す言葉1つひとつに間違いはないか、緊張してしまいますよね。大事なのは、あくまで「相手を尊重する姿勢」が伝わることだと思います。

しかし、間違いが重なると、相手も気になってしまうでしょう。相手を不安な気持ちにさせることだけは、避けたいものです。