2025年5月に、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト5をお送りします。ビジネス部門の第5位は――。
▼第1位 「退職代行を使う人はカス」で大炎上…モームリに業界1位を奪われた、"元祖"創業者が明かす"敗北の理由"
▼第2位 34歳で開発した「一太郎」が大ヒットしたが…Windows95に敗北した女性が58歳で再び会社を立ち上げるまで
▼第3位 「日産復活」にはこれしかない…トヨタでもホンダでもない、「6708億円の赤字解消」のカギを握る自動車メーカー
▼第4位 なぜ吉野家は「並盛498円」を値上げしなかったのか…深刻な客離れを起こした「スシローとガスト」との決定的違い
▼第5位 割安な韓国車・中国車があるのに日本車ばかりがベストセラーになる…ASEAN地域で日本車が圧倒的人気のワケ
※本稿は、鈴木ケンイチ『自動車ビジネス』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
コスパのよさで日本車と対等に戦う韓国の自動車メーカー
世界には数多くの自動車メーカーが存在しています。どんなメーカーがあるのかを知るには、その販売数を見るのが一番わかりやすいでしょう。そこで、2024年の新車販売を調べてみると順位は以下のようになりました(筆者調べ)。
1位 トヨタ 1082万台
2位 VW(フォルクスワーゲン)グループ 903万台
3位 現代グループ(起亜を含む) 723万台
4位 GM(ゼネラルモーターズ) 600万台
5位 ステランティス 542万台
6位 フォード 447万台
7位 BYD 427万台
8位 ホンダ 380万台
9位 日産 335万台
10位 スズキ 325万台
数字を挙げてみれば、トヨタとフォルクスワーゲンが抜きん出ていることがわかります。トヨタは、北米、中国、欧州、日本、アセアンと世界中で一定のシェアを確保しているのが特徴です。フォルクスワーゲンは、欧州と中国を得意としています。
3位となる現代グループは韓国の自動車メーカーです。日本では苦戦しており、一時的に市場撤退していましたが、2022年から電気自動車(BEV)中心のラインナップで日本へ復帰しました。
とはいえ、いまも年間で数百台規模でしか売れていません。ただし、世界市場に目をやれば、現代グループのクルマはコスパのよさで日本車と対等に戦うという存在です。あなどれない相手と言えるでしょう。

