37歳という若さで早期リタイアし、投資をしながら世界を投資の腕はさることながら、どんな日常が彼を大金持ちにしたのか。バイクと車で2周した大富豪、ジム・ロジャーズ。その金銭感覚、仕事観、そして財布の中身まで一挙大公開。
真の「お金持ち妻」にふさわしい女性とは
──現在の奥様とはお金に対する価値観がうまくマッチしているようですね。そもそも、「お金持ちの妻」としてふさわしい金銭感覚とは、どのようなものだと思いますか?
妻も私ほどではありませんが、やはり倹約家です。お金を持っている人の中には、自己顕示のためなのか、奥さんの浪費を認めている人が多いですが。
私の妻は、お金があるからといって、お金を行き当たりばったりで使うような女性ではありません。毎晩のように豪華なディナーを食べたり、必要以上の華美なファッションを好んだりはしない。そのような行為は人生における「落とし穴」につながることをよく知っています。
行き当たりばったりでお金を使うことは、財政破綻につながるだけでなく、人生で何が大切かということを忘れさせてしまいます。
今投資しようと思っているものが、本当に価値のあるものなのか。あるいはその効果が一過性のものにすぎないか。お金を使う前に、そういったことを賢明な頭で考えることこそが重要なのです。
私は「いくら稼いでいるのか」「いくら使ったのか」といった類のお金にまつわる四方山話は好きではありませんし、すべきではないと思っています。私の父や母が、そのような話題を口にしたことは1度もありません。こういったことは聞き手に感銘を与えるテーマではないと思います。子どものころ、私は、お金に対して「けばけばしく」ならないようにと教えられたのです。
もちろん、お金そのものが好きならば、同じような価値観を持つ相手と結婚すればいいと思います。ただ、私はそうではありませんが。