山口「メンバー」はジャニーズへの忖度なのか

2018年にアイドルグループ「TOKIO」の山口達也氏が強制わいせつ(当時)の疑いで書類送検された事件では、多くのメディアが「山口メンバー」と表した。故・ジャニー喜多川氏による性加害が明るみに出る前であったこともあり、ジャニーズ事務所(当時)への忖度ではないか、とも喧伝された。

山口氏は、この事件について被害者とのあいだで示談が成立していたため、起訴される可能性がほとんどなかった。この点を根拠に、報道各社は、「容疑者」ではなく、「メンバー」を使ったとみられている。

この「メンバー」呼称をめぐっては、前例がある。2001年、当時、SMAPの一員だった稲垣吾郎氏が道路交通法違反等で逮捕されたときにも使われていたのである。「弁護士ドットコムニュース」は、「逮捕されたとき、一般人であれば『容疑者』」なのに、「『メンバー』では公平性が保てない」と、テレビ各局に抗議が殺到した」と報じている