OB瀬古も「花田は近いうちに箱根で優勝しますよ」

筆者は先日、OBの瀬古に取材する機会があって、その時にこう言われた。

「花田は近いうちに箱根で優勝しますよ」

花田監督が上梓した『学んで伝える ランナーとして指導者として僕が大切にしてきたメソッド』(徳間書店)の帯に瀬古利彦は〈こんなにも 憎たらしくて こんなにも放っておけない 愛弟子は ほかにはいない〉という言葉を寄せた。
花田監督が上梓した『学んで伝える ランナーとして指導者として僕が大切にしてきたメソッド』(徳間書店)の帯に瀬古利彦は〈こんなにも 憎たらしくて こんなにも放っておけない 愛弟子は ほかにはいない〉という言葉を寄せた。

花田は瀬古が早大で長距離コーチをしていた1993年、箱根で優勝した時の主力選手だった。そして瀬古が監督をしていたヱスビー食品に入社してオリンピックにも出場した。2022年春、瀬古の引き合わせで早大の監督に就任して、順調に強化が進んでいる。

花田にとって早大の復活プロジェクトは恩師・瀬古への恩返しでもある。箱根だけでなく、「世界へ羽ばたく日本代表選手を育成したい」という思いを花田は瀬古とも共有している。

「大学はいわば導入部分です。彼らが日本代表になって海外で活躍できるようになるのは社会人になってから。力のある子は先を目指してやろう、と話しています」

2025年、箱根を含む大学3大駅伝などでワセダの活躍を目にする機会が増えそうだ。(文中一部敬称略)

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