TOEICを昇進基準にする企業はますます増えるばかり。海外経験ゼロの中高年は一体何から始めればよいのか。効率よく力がつく参考書と学習法を紹介しよう。
知らない単語は聞き取れない!
「課長昇進は600点、部長であれば800点」といった形で、TOEICのスコアを昇進基準にする企業が急増しています。「大学受験以来、英語にまったく触れていない」と頭を抱える方もいらっしゃるようですが、とにかく短期間で目標スコアを目指すしかありません。
模擬試験とその解説だけが掲載されている参考書は初心者の方にお勧めできません。問題を解く前に試験の形式や傾向を知り、対策を練る必要があるからです。
まず、600点レベルを目指す方にお勧めする本は、拙著『これだけ! TOEICテスト総合対策』です。本書ではまず出題傾向と対策を説明しています。
「Part 5では先に選択肢に目を通し、設問のポイントを把握して解答する」
「Part 7では先に設問を読む」といった受験上のテクニックやリーディングテストの時間配分についても説明してあります。この本の練習問題は最低2回繰り返して、学習内容を定着させてください。
『これだけ!TOEICテスト総合対策 初めて~650点』
[著]菊間ひろみ(あさ出版)
『公式問題集』を基に問題の種類を分類、系統的に試験に必要な力が身につけられるように作成。200問の模擬試験を掲載。CD2枚付き。