例年より寒さの厳しい冬が過ぎ去り、やわらかな日差しとさわやかな風が心地よい季節になった。とはいえ近頃は、かすみたなびく春を風流にめでてばかりではいられない。
Yahoo!きっずの検索総数ランキングから環境関連の言葉を抜き出すと、1位は「地球温暖化」。集計時に小学6年社会の授業で世界の「大気汚染」(5位)など「環境問題」(2位)を、5年社会で「四大公害病」(4位)など日本の公害について学んでいたのを反映している。ちなみに四大公害病とは「イタイイタイ病」(3位)、「水俣病」(6位)、「四日市ぜんそく」(9位)、「新潟水俣病」(17位)を指す。
日本や地球全体の環境を考える子供に対し、大人は何とも現実的。Yahoo!JAPANのランキングでは招かれざるニューフェース「PM2.5」(1位)が登場、黄砂や花粉などこの季節の常連をしのいでトップに躍り出た。
ヤフーの佐川英美さんによれば、「予報」「マスク」「基準値」「福岡」「大阪」などと合わせて入力するケースが目立ったという。「そらまめ君」(6位)は環境省大気汚染物質広域監視システム、「はなこさん」(18位)は同じく花粉観測システムの愛称だ。
政治や文化においては日頃、世界との隔たりを感じることも少なくないが、環境問題に関してはひとつながりであることを意識せざるを得ない。
(Yahoo! JAPAN=データ提供)