受験会場では「異質」な存在
えぐざま氏は自他ともに認める“大学受験オタク”。こんな逸話を早々に披露する。
「私は、学部一般、3年次編入、学士編入、修士大学院入試、博士大学院入試など、あらゆる形態の大学受験を経験しています。特に2023年度は、学部一般、3年次編入、学士編入、修士大学院入試を同年度に受験しました。それぞれ問題の傾向も問われる能力も違うため、楽しんで対策ができましたね」
また、オタクゆえにこんな“抜け道”も見逃さないと誇らしげに話す。
「2023年度においては、旭川市立大学に合格していますが、共通テストを受験せずに国公立大学一般入試に合格する離れ業を実現しました。これは、新設の国公立大学に限っては共通テストを課さなくてもいいというルールに則ったものなんです」
大学受験を28年も繰り返せば、受験生と自らの年齢はどんどん開いていく。大学受験会場では、たまに“異物”として扱われることもあるとえぐざま氏は笑う。
「想像にかたくないと思いますが、先生とか試験監督だと思われることはよくあります。すれ違った子たちが『え、あれ受験生? お父さんじゃなくて?』みたいな会話をしているのにも、もう慣れましたね。印象的だったのは、受験当日にメルカリで買った赤本(大学受験の過去問)を電車のなかで読んでいたら、正面に同じ学校の受験生とその父親がいたらしくて、かなり奇異な目で見られました」