起業するも電話を引けずに苦労した

「昔から兄貴が電気をいじっていたから、物心ついた時は針金とかハンダゴテとかを持って遊んでいたよ。ずっとそうやって育って、大人になってからも電気のことは好きだったね」

家電の世界に入ったきっかけについて、ヤマグチの山口勉社長(82)は朴訥ぼくとつな口調でこう説明する。

山口社長
撮影=プレジデントオンライン編集部
ライフテクトヤマグチの山口勉社長

1942年生まれの山口社長は、武蔵工業大学付属目黒高等無線学校電気科を卒業後、電機メーカーに就職。何社か渡り歩いた後、1961年に松下通信工業株式会社に入社し、横浜・綱島工場の自動車ラジオ事業部に配属となった。そこではラジオやステレオはもちろんのこと、自動車バッテリーの修理までも手がけていた。