「未来のためのシャドウワーク」のすすめ
占いと現代のジャーナリングは、相性は決して悪くない。そしてそれは自分の素質を見るだけではなく、未来の星占いにも応用可能だ。
僕は毎年たくさんの占い関連記事を書かせていただくが、2025年の星占いを考えても、単に「旅行運がいい」などという単純な言い方は基本的にはしていないはずだ。「自分の地平を広げることができる」「新しい景色を見る」といった比喩的な表現をできるかぎり多用しているのである。
それは読者の方に連想を広げていただき、未来の可能性を自分自身で広げていただくためである。いってみれば、これは「未来のためのシャドウワーク」でもあるのだ。
「読む」から「書く」へ:拡張する星占いの世界
プレジデント社から刊行し、そのキュートなデザインでご好評をいただいている、2025年版の『星の開運ノート2025』も、そうした使い方をすることは十分に可能である。
これはダイアリーだが、そこに星の動きも書かれていて、人によってそのときそのとき、毎月、日々に星がスポットを当てる心のエリアを指し示している。
自分にとって、今、そしてこれから星がこころのどのエリアを通過していくのか。こころのどの面にどんな課題を与えているのか。もし星占いを信じるとしたら、それを手掛かりに自分にどう引きつけ、何を自分の可能性として見出せるのか──。そうして想いを巡らせることは、きわめて創造的な作業ではないか。
僕は星占いを受動的な宿命論としてではなく、クリエイティブで積極的な手段として使っていただきたいと願っている。
星占いは基本的には「読む」ものだが、同時に、星からのメッセージを手がかりにして自分自身の心と向き合い、「書く」作業にまで拡張していただければ、「星占い」という存在はこれまで以上に有益なものとなるだろう。