TikTokで大バズり
検索してみると、実際、「シャドウワークやってみた」という若者たちの投稿がどんどん出てくるではないか。
もしよかったら、読者のみなさんもSNSやamazonで「shadow work」と検索してみてほしい。これが一大ジャンルになっていることがわかるはずだ。
火つけ役になったのは、ケイラ・シャヒーン著『シャドウワーク・ジャーナル』。原典のamazonのレビュー数はなんと5000以上。
すでに本国ではミリオンセラーで、世界27カ国で翻訳版が出ることが決まっている。編集者S氏が目をつけたのは、まさにこの本だったのである。
人生にブレーキをかける無意識領域の「シャドウ」
この本の著者がいう「シャドウ」とは、一言でいえば、自分の中にあっても未消化な、あるいは、十分に自分が認めていない、認めがたい自分の側面のことだ。
「影」の自分を影のままに放置しておいてしまうと、それは往々にして人生にネガティブな影響を与えてしまう。愛する人を前にしたとき急に尻込みしたり、普通なら何でもないことに対して衝動的な怒りを爆発させたりしてトラブルにつながることもあるという。
実際、人生にブレーキをかけているのは、自分の無意識のうちの「シャドウ」の仕業であるというのは、心理学者ならずとも直観的に理解できることだろう。