交換対象商品は今後も追加公募が行われ、7月上旬にも2次募集が行われる予定だ。現段階で欲しい商品がない場合は、あせらず今後の商品更新を待とう。ポイント登録期限の2010年4月末までに登録だけすませておけば、あとから商品を交換することもできる(商品の交換期限は12年3月末まで)。

ただ、省エネ家電への買い替えは、慎重に行うべきだ。購入期限となる来年3月前に駆け込み需要を期待したセールが行われる可能性もあり、地デジ対応テレビについては、アナログ機能を落としたリーズナブルでハイスペックな新製品が秋以降に発売されるかもしれない。今買う必要がないなら、3月末まで待つか、冬のボーナス時期の商品ラインナップを見てから決定しても遅くはない。

また、エコポイントが多くもらえるからといって大型タイプに飛びつくのではなく、ランニングコストをシビアに見極めたい。

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冷蔵庫やエアコンについては、大型サイズのほうが運転効率がよく、コストも割安になる。よって、ポイントの上乗せ分を考えると、大型の高価格帯商品を購入するのは悪い選択肢ではない。一方、テレビは、いくら省エネタイプでもサイズに比例して消費電力が確実にアップする。46V型以上のテレビは3万6000点と飛びぬけて高いエコポイントが付与されるが、ポイント数に惑わされると、今より電気代がかかることになる。

省エネ家電購入と同時に古い家電をリサイクルする場合は、リサイクル料金相当分の3000から5000ポイントが加算される。リサイクル予定はないが省エネ家電を購入したい人は、不用な中古家電を持っている人からそれを譲り受け、ポイントを稼ぐこともできる。いわばエコポイント活用の裏ワザだ。

エコポイントの登録や商品申請の手続きは、郵送かインターネットで受け付けている。手続きを代理で行うサポート販売店(家電量販店)も認定される予定で、家電を購入すれば、その場で手続きすることもできる。その際の交換商品は地デジのアンテナ工事および、省エネ電球や充電式電池に限定される予定だ。

(構成=大沢玲子)