2003年春の発売以来、資産運用の手段としてすっかり定着した感のある「個人向け国債」。銀行や郵便局で1万円から手軽に買えて、金利は銀行預金よりも有利な水準である。国債は“日本政府の保証付き”が、安全性を重視する個人にとって、大きなアピールポイントになる。一定期間が過ぎれば、国が買い取ってくれる中途換金制度も魅力的だ。

個人向け国債には2つの種類がある。期間10年で半年ごとに金利が変わる変動金利の「変動10」と、期間5年で発行時の金利が満期まで続く、固定金利の「固定5」だ。いずれも発行は1月、4月、7月、10月の年4回で、プレジデント誌発売時点では、10月発行分の募集が行われているところだ。