9月下旬から米ドル相場の下落が続き、ついに1ドル=90円を割りこんだ。1995年以来、実に14年ぶりの史上最安値水準だ。「今こそ外貨投資のチャンス!」と意気込む人もいれば、高値で買ったドル預金の目減りに気を揉む人も多いだろう。
外貨投資を資産運用として捉えたとき、忘れてはならないのが「ゼロサムゲームである」ということ。為替レートは通貨と通貨の相対的な価値を示すもの。一方が上がればもう一方は下がり、長く持っていればすべてが値上がりするというものではない。企業価値の上昇とともに市場の時価総額が上昇する株式投資とは大きく違う点である。
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