昨年の金融危機後に暴落した中国株が、再び世界の注目を集めている。代表的な指標である「香港ハンセン指数」は、2009年3月の安値1万1344ポイントから11月上旬には2万1829ポイントまで、ほぼ2倍に達する急上昇を見せている。この間の日経平均株価の上昇率は39%、ニューヨークダウは56%にとどまっており、世界の投資資金が中国に向かっていることを示す格好だ。
背景には、中国の高い経済成長がある。中国国家統計局が10月22日に発表した7~9月期の実質GDP(国内総生産)成長率は、対前年同期比で8.9%。総額4兆元(約53兆円)の経済対策が功を奏し、景気回復色が明らかになっている。
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