三笠宮信子妃殿下が詠まれた和歌

《可愛がられ 抱きしめられた 子どもは 世界中の愛情を 感じとることを おぼえる》

敬宮殿下はまさにそのようにして、「敬」と「愛」の二文字に最もふさわしい皇族へと、成長されました。

敬宮殿下がご成年を迎えられた翌年(令和4年=2022)の歌会始で、三笠宮家の信子のぶこ妃殿下が次のような和歌を詠んでおられました。このときのお題は「窓」でした。

 成人を 姫宮ひめみやむかへ通学に かよふ車窓の 姿まぶしむ
高森明勅『愛子さま 女性天皇への道』(講談社) 
高森明勅『愛子さま 女性天皇への道』(講談社) 

ここに出てくる「姫宮」は、もちろん敬宮殿下です。

「ご成年を迎えられた敬宮殿下が、お車で颯爽さっそうと大学に通っておられるお姿を窓越しに拝見すると、まぶしく輝いておられるように見える」――。

そのような意味でしょう。信子妃殿下は「ご幼少時より敬宮殿下に深い敬意と愛情を持って見守ってこられ」たといいます(宮内庁の和歌解説より)。結句の「姿まぶしむ」に、その敬愛のお気持ちが奥ゆかしく詠み込まれていました。

天皇陛下の後継者は、その血縁とお人柄において、敬宮殿下以上にふさわしい方は、思い浮かばないのではないでしょうか。

ところが今の皇位継承ルールでは、ただ「女性だから」というだけの理由で、敬宮殿下は即位できません。それどころか、ご結婚とともに皇族の身分を離れなければならない、というルールです。

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