<宇宙膨張の加速が、アインシュタインの一般相対性理論に挑む新たな疑問を投げかけている:イアン・ランドール>
灯台と銀河と男性
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重力は時間と空間の歪みによって生じるとしたアルベルト・アインシュタインの一般相対性理論は、普遍的には当てはまらないのかもしれない。

スイスのジュネーブ大学(UNIGE)とフランス・トゥールーズのポールサバティエ大学の物理学者が、宇宙の歴史のさまざまな時点に存在する数億個の銀河の形状をマッピングしたデータを調べ、そんな結論を導き出した。

研究チームはそうした銀河の質量によって時空がどのように歪められているかを分析した。その結果、アインシュタインの予測との間に、50~60億年前から生じたわずかなずれがあることが分かった。

その変化は宇宙が膨張するペースの加速と一致しており、こうした現象の解明に役立つ可能性がある。