ロボットをイメージ通りに動かせるか
モノづくりの生産現場ではさまざまなロボットが活躍している。溶接のような火花が散り、高温になる現場では人間よりもロボットがやっている作業の方がはるかに多い。ただ、ロボットは設備として搬入、設置してすぐに動くかと言えばそんなことはない。ロボットが動くプログラムを作らなくてはならない。そして、データを流し込んで動かしてみる。実際に動かすと動作に必ずズレが出てくる。それはプログラムだけで直すのではなく、配置する場所、アームの長さなど、物理的な位置を調整しなくてはならない。
この仕事を「ティーチング」もしくは「ティーチ作業」と呼ぶ。そして、ロボットに限らず、新しい工作機械を導入したり、また、新しい車種の製造に既存の工作機械を使用する場合にもティーチングは必要だ。のこぎりで木を切る場合でも目立てをしたり、ハサミであれば刃を研いだりする。かんなであれば刃を調整する。工作機械もロボットも同じだ。道具だから現場の使用実態に合うような調整を施さなくてはならない。濱田たちの仕事はそれだ。
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