深く意識を向けず、さらっと流してしまうのがベスト

だからといって「思い出してはいけない」と力む必要はありません。

忘れようとすればするほど、強くイメージしてしまうからです。

たとえば「ペンギンについて考えてはいけない」と言われたらどうでしょう。

それを考えないために、いったんはペンギンを思い出してしまうはずです。

要するに、「思い出さないように」と躍起になるのは逆効果ということです。

自然と流れていくまで、そっと放置しておきましょう。

大切なのは、気にしてしまった自分を責めないことです。

「また思い出してしまった、引きずってしまう私はダメだな」

そうやって自分にバツをつけると、より気持ちが落ち込んでしまいます。

片田智也『弱メンタルでも職場でうまいことやる方法を教えてください!』(明日香出版社)
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「また思い出してしまった、でも大丈夫、そのうち消える」

このように、深く意識を向けず、さらっと流してしまうのがベストでしょう。

うまくできなかったことを反省するのは大事です。

ですが、後悔する必要はありません。反省とは未来に活かすためのものであって、過去を悔やむためのものではないのです。

「1回振り返ればもう十分」と、反省タイムは短く終わらせるようにしましょう。必要以上に反すうしなければ、いつの間にか気持ちが切り替わっていることに気づくはずです。

つい気にしてしまう自分を、責めなくていい
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