不安な想像が的中する確率はたった4%でミニカーサイズ

でも、安心してください。犯人はあなたの中にいるのです。

そうである以上は、あなた自身の力で取り除くことができます。

まず、不安を目減りさせて捉えるようにしてみましょう。

不安というのは基本、大げさに湧いてきます。

ミシガン大学の研究チームによると、不安な想像が実際に的中するのはわずか4%、25分の1だそうです。

ちなみに、少し大きめのミニカーが、実物の24分の1サイズです。

実際の車と比べると大きさはまるで違います。あなたが感じる不安も同じです。

それは大きく膨らませた虚構にすぎないことを理解しましょう。

「責められているんじゃないか」「否定されているのでは……?」

そのように誰かの言葉が気になってしまったら、不安の源泉はあなたの中にあることを思い出してください。

そして、その大部分が思い過ごしであるという事実に戻ってきましょう。そうすれば、ささいな一言を引きずってしまう時間も減るはずです。

不安の正体は自分自身の考え。そのほとんどが実は思い過ごしと知ろう

感情は「なまもの」、ネガティブな気持ちもいずれ流れていく

なかなか気持ちを切り替えられない

感情は自然と変わるもの。ムリして忘れようとするのは逆効果

「なぜあんなことをしてしまったのか?」「私ってダメなヤツだな……」

このように、怒られたり叱られたり、他の人に迷惑をかけてしまったり、仕事でうまくいかなかったことを引きずることはないでしょうか?

いつまでも気持ちの切り替えができず、ずるずると引きずってしまう時間は苦しいものです。

安心してください。うまくできないことは誰にでもありますし、省みる姿勢は決して悪いものではありません。

感情というのは「なまもの」であり、よくも悪くも長続きしません。

「うれしい」「楽しい」といったポジティブな気持ちが、いつの間にか消えてしまっているのと同じです。

落ち込みや罪悪感も、時間が経てば必ず流れていきます。

どんなに気持ちが揺れた出来事でも、思いはだんだんと色あせていくものです。

「でも、なかなか消えない気持ちがあるんですが……」という方は、何度も思い出して、その場面を反すうしているのでしょう。

いつまでも記憶が色あせないのは、それだけ頻繁に振り返っている証拠です。