上長だけではなく、最終的には企業で対応することに

このケースでは、まず女性社員の上長にこのクレーマーの具体的な言動や頻度などを把握してもらうこと。その上で、上長ができれば一緒に対応することをお願いしました。すると、上長との情報共有のなかで、そのAさんは自分の担当しているケースの厄介さを他の人にもわかってもらえ、少し気持ちが楽になり、症状が少し改善しはじめました。

一方、上長は手こずるクレーマーがいること自体は把握していましたが、具体的な内容までは把握していませんでした。それが実際に女性社員と一緒に対応するようになり、部下の不調原因が明らかにこのカスハラによるものと思えたとのことでした。