解決策が見つかるとは限らないという現実

しかし、たとえ勇気を出してハラスメントを告発し、それが調査されたとしても、判定が黒とならずにグレーとなる場合が多々あります。相手に遠慮して会社が何も有効な対策をとれない(とらない)場合もあります。

職場におけるカスハラ問題は、残念ながら解決策が簡単には見つかるとは限りません。

周囲の助けを求めることも大切ですが、すぐには解決しないことが多い以上、自分でできることについては、日頃から意識しておくに越したことはありません。常に、オンとオフの切り替えや気分転換を図る、仕事はあくまでも仕事と割り切るなど、個人としてできるセルフケアを日々実践しておくことが大切です。

会社が全てではないことを自覚し、オフタイムをもっと充実させましょう。会社の外に情熱をかけることがあれば、会社のことなど気にならなくなるものです。それでも辛い場合は、その会社を辞めることも考えてみましょう。繰り返しますが、会社はあなたの人生の全てではありません。もしくは、もっともっと仕事に精進し実力を今以上につけましょう。

以上、カスハラで潰れないための自己防衛方法について述べさせていただきました。少しでもお役に立てば幸いです。

【関連記事】
「男性部下の『くん付け』はパワハラではないか」と社内の相談窓口に通報された女性上司の末路
上司に「倉庫の段ボールを片づけて」と言われてカチンとくるのは三流の証し…そのとき一流がする行動
こう言えば相手の怒りがスッと収まる…産業カウンセラーが伝授「弁解を聞き入れない人」に効く唯一の一言
「休日は寝て終わる」はむしろ健全…休日をアクティブに過ごしたいという人に養生のプロが忠告すること
「何のために生きているかわからない」天涯孤独の40代相談者にカウンセラーが勧めた「意外な日課」