文字には書く人の個性が表れる。どんなことが読み取れるのか。筆跡診断士の林香都恵さんの著書『3日で人生が劇的に好転する文字の書き方』(さくら舎)より、大谷翔平選手と田中角栄氏の筆跡を紹介しよう――。
優しく、リーダーシップも持っている
大谷翔平さんの文字は、のびやかで堂々としていて「正統派」という印象があります。一本一本の線がていねいに書かれていることから、人や物事に対してていねいに向き合うだけでなく、感情線である右ハライも長めであることから、人の気持ちに共感できる優しい人であることもわかります。
そして頭部突出線と呼ばれる横線から上に伸びる縦線が長いことから、ただ優しいだけでなく、芯を感じさせるリーダーシップの能力もお持ちとわかります。
大谷翔平さんの文字の2大魅力
① 今を楽しむ(のびやかで滑らかな線)
「字を上手に書かなくちゃ!」「キレイに書いて褒められたい!」なんて思って書いた時の文字が、つまらない感じになってしまうことってありませんか? 気負い過ぎると脳が緊張して、筋肉の動きを硬くします。だから、線が詰まったような感じになってしまうのですが、大谷さんの文字は美文字なのはもちろんですが、「気持ちよさそうに書いているなー」という印象があります。
これは書いている本人が楽しみながら書いている、コンディションが整っているからこそ書ける線です。自分のコンディションが良くなければいい成績を出し続けることは難しいですもんね。あなたも気負わず「私は私だー!」と思いながらのびやかな線で書いてみてください。