行動力を上げる「競馬のレース」「チーター」の動画

たまたま目にしたものが、その後の行動に影響を及ぼすことをプライミング効果と呼ぶことをお話ししましたね。

このプライミング効果は、文字だけでなく、映像を見ることによっても生じることが確認されています。

したがって、フットワークを軽く、スピーディに行動したいときには、素早い動きをする動物の映像や動画をしばらく眺めてみるのも良いアイデアです。

たとえば、競馬のレース。

最終コーナーを曲がったところで競走馬たちがゴールに向かって疾走する場面を見ていると、プライミング効果が起きて、自分の行動するスピードもアップするでしょう。

「サバンナ」「チーター」「動画」などのキーワードで検索してみるのもいいでしょう。全力で走っている動物を見れば、私たちの身体も同じように活性化して、身体も軽く感じて行動しやすくなると思われます。

走っている姿をイメージするだけでもいい

ニューヨーク大学のピーター・ゴールウィッツァーは、50名の大学生を2つに分け、片方のグループには、チーター、ピューマ、ウマ、グレイハウンド(猟犬)などの「素早さ」のプライミングを行い、もう片方のグループにはナメクジ、カメなどで「スロー」のプライミングをしてから、隠された単語を見つけ出すまでの時間を測定してみました。

その結果、素早さをプライミングする条件ほど、素早く反応できることがわかったのです(図表2参照)。

グラフから明らかなように、プライミング効果は非常に効果的だということがわかりますね。

仕事に取りかかる前には、チーターやウマの動画や写真を見てみましょう。走っている姿をイメージするだけでも大丈夫です。

ほんのちょっとでもそういうことをしておくと、その後の仕事が非常にラクになるかもしれません。