我が家が決めた「1軍、2軍、3軍」とは?

ところが、1年もすると再び洋服ダンスの上に物が置かれ始め、リビングも散らかりだした。1年もたつと、それなりに服を買うし、知人からオサガリの服ももらってくる。

それに比べて捨てる服は多くない。5着買えば、5着捨てなければ当然総量は増えていくが、そう簡単には捨てられない。そこでものの増殖問題を何とかしなければならなくなった。「捨てる基準」をどう作るべきか?

とは言え、よくある「いる、いらない」「使える、使えない」で分ける方法では、またすぐに散らかり始めることは想像がつく。世の中の多くの人たちがその方法を実践して、すぐにリバウンドしているからだ。

無理なく、自然に「捨てやすい」基準を考えないといけない。そこで注目したのが、洋服の「ジャンル」だった。

通常、棚の中は洋服のジャンル別に分けられている。確かに探しやすいというメリットはあるが、ほとんど着ないセーターとよく着るセーターが同じ棚に入ってゴチャゴチャになる。

こうなると洋服ダンスのあちこちに「捨てる候補」の服が分散してしまうため、「捨てる服」が明確にならない。

そこで、シャツやセーター、スカート、コートなどを洋服ダンスの中で「1軍、2軍、3軍」に分けてみたのだ。それぞれのすみ分けはこうだ。

1軍 気に入っていていつも着る服
2軍 気に入ってはいないが、たまに着る服
3軍 ほぼ着ないけれど、捨てるには「モッタイナイ」と思う服

「段ボール箱行き」をわざわざ作る理由

もちろん3軍にも入らない服は、捨てるか寄付するか、リサイクルショップに持っていくなどする。

1軍は、洋服ダンスの一番取りやすい場所に。

2軍は、洋服ダンスのそれ以外の場所に。

3軍は、段ボール箱に入れる。

段ボール箱に入れた時点で、どうせ捨てるのだから意味がないのではないか、と思われた人もいるかもしれない。しかし、そうではない。この3軍を作ることこそが、ポイントになった。

何事も捨ててしまうのは勇気がいる。パソコンのデスクトップにあるファイルを「ごみ箱」に入れても、完全に削除したことにはならない。だからこそ気軽にごみ箱に移動させられる。ここに入れたのはほとんど必要ないものだが、たまに救出するものがある。

3軍の段ボール箱はパソコンの「ごみ箱」と同じだ。一旦そこに格納しておき、半年や1年着ることがなければ、メルカリに出すかリサイクルショップに持っていけばいいのだ。補足しておくと、女性は男性よりも、普段着以外に「結婚式」や「フォーマルな場」で着る服が多くある。そういったイベント用の服は別扱いで保管しておくといいだろう。