すでに手掛けている仕事と一体化させる

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権限委譲は自分がすでにやっている仕事と別のものであってはならない。部下の能力開発計画を作成するプロセスに権限委譲を組み入れよう。部下が必要なスキルを構築できるよう、どんな仕事を任せればよいかを本人と相談しよう。

「それを部下の成果目標の一部として文書化し、その達成にマネジャーと部下本人が互いにどのように責任を負うかを話し合おう」と、ウォーカーは言う。それからそれぞれの部下の能力開発計画を一枚の紙にまとめ、どこか目につく場所に貼っておこう。

「これは仕事のなかで権限委譲の機会が出てきたとき、マネジャーの思考を刺激する助けになるはずだ。また、任された仕事が自分の能力開発計画とどのようにかみ合っているかを部下が明確に理解しているので、部下はその仕事を歓迎するだろう」と、ウォーカーは言う。