「指輪物語」が作ったイメージ

【読み解きのカギ】

ファンタジーの原点⁉

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イギリスの作家J・R・R・トールキンの超大作ファンタジー小説『指輪物語』。読んだことはなくても、これを原作とした実写映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを観たことのある人はきっと多いはず。

トールキンは北欧神話や各地の伝承を元に、『指輪物語』の壮大で緻密な世界設定を作り上げました。美しい妖精エルフや、鍛冶師のドワーフのイメージは、これによって広まったと言っても過言ではありません。まさに「現代ファンタジーの始まり」となった作品。原作は難解な文章も多く(特に序盤!)、読むのにかなり苦労するかもしれませんが……ぜひ一度、手に取ってみてほしいです!

【読み解きのカギ】

長寿が故の成長物語

3人の仲間と共に魔王を倒したエルフの女性「フリーレン」の“世界を救った後”を描く人気漫画『葬送のフリーレン』。エルフは他の種族よりも圧倒的に長寿であるため、フリーレンは老人となったかつての仲間の死を看取ることになり、仲間との冒険の痕跡を辿るため再び旅を始める……という物語。

人間と異なる価値観を持つフリーレンが、各地で人助けをしながら成長していく姿は、めちゃくちゃ涙腺に響きます。ファンタジー世界の種族の違いが上手く落とし込まれた奥深い物語を、ぜひ堪能してください。

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