長引く円高と景気低迷に加え、中国や韓国など新興国の台頭によって、日本企業はかつてないほどの苦境に追い込まれているようにみえる。

福井県立大学 
地域経済研究所所長 
中沢孝夫氏

ソニーやパナソニック、シャープといった大手企業すら青息吐息なのだから、中小企業の現状はさらに厳しいに違いない。そう考える人も少なくないだろう。だが、現実はそれほど悲観的ではないのである。

財務省が発表した「平成21年度法人企業統計調査」によれば、資本金1000万円以上1億円未満の中小企業の売上高経常利益率をみると、24.8%もの中小企業が大企業の平均値を上回っているのだ。